鍼灸コラム

2025 / 05 / 18  21:50

慢性化しためまいに鍼灸という選択

慢性化しためまいに鍼灸という選択

PPPD(持続性知覚性姿勢誘発めまい)ってどんな病気?

 

【PPPD】とは、急性のめまい(回転性・ふらつきなど)が治ったあとも、ふわふわ感・不安定感・視界の揺れが

【慢性的に続くめまい】のことです。

 

めまい専門の耳鼻科でも増えている診断名で、特に女性(更年期世代)や自律神経が揺らぎやすい方に多く見られます。

 

 

 

病院ではなぜ抗うつ薬が出されるの?

 

PPPDは、

 

・不安

・緊張

・恐怖感

 

これらが強くなるほど【症状が悪化しやすい】特徴があります。

 

そのため病院では、抗うつ薬・抗不安薬を使って

【不安・緊張を落ち着かせて症状を軽減する】

という対処療法が一般的です。

 

しかし…

 

 

 

症状が続く → 不安が増える → 緊張が強まる → めまいが悪化

この悪循環で慢性化しやすいのがPPPDの特徴

 

めまいが長引くほど、

「また起きるかも…」という不安が強まり、その不安がさらに自律神経を乱し、症状を長引かせる“ループ”が起こりやすくなります。

 

 

 

実はPPPDは【更年期・自律神経失調症・精神疾患】とも深く関係しています

 

・ホルモンバランスの変化

・自律神経の乱れ

・過度のストレス

・長期間の緊張

 

これらでも【ふわふわしためまい】は起きやすくなります。

 

耳鼻科の検査では異常なし。

けれど症状は続く…。

そんな方がPPPDと診断されるケースはとても多いです。

 

 

 

鍼灸はPPPDに多角的にアプローチできます

 

鍼灸治療はPPPDに対して、

〈身体〉だけでなく〈心〉にも働きかけられるのが大きな特徴です。

 

【鍼灸が得意とするPPPDへのアプローチ】

 

・【自律神経の調整】

 → 交感神経の過緊張をゆるめ、副交感神経を整える

 

・【感覚情報の再統合】

 → 目・耳・身体のバランス感覚を整える

 

・【首・肩・頭部の筋緊張を緩和】

 → 血流改善でふわふわ感を軽減

 

・【精神的ストレスの緩和】

 → 不安・緊張をやわらげ、悪循環を断つ

 

・【体質改善】

 → 更年期・冷え性・慢性疲労にも同時にアプローチ

 

これは、薬ではなかなか届かない部分です。

 

 

 

耳鼻科で治らない「慢性的なめまい」こそ、鍼灸が力になれます

 

・病院の検査では異常なし

・薬で少し良くなるが、めまいが続く

・更年期に入ってからふわふわする

・ストレスが強くなるとめまいが悪化する

・常に不安がつきまとう

 

こういう方は本当に多いです。

 

鍼灸は、身体(自律神経)× 心(不安や緊張)の両方にアプローチできるため、耳鼻科だけでは改善しにくい

【PPPDの慢性的なめまい】にとても相性が良い施術です。