鍼灸コラム
慢性化しためまいに鍼灸という選択
PPPD(持続性知覚性姿勢誘発めまい)ってどんな病気?
【PPPD】とは、急性のめまい(回転性・ふらつきなど)が治ったあとも、ふわふわ感・不安定感・視界の揺れが
【慢性的に続くめまい】のことです。
めまい専門の耳鼻科でも増えている診断名で、特に女性(更年期世代)や自律神経が揺らぎやすい方に多く見られます。
病院ではなぜ抗うつ薬が出されるの?
PPPDは、
・不安
・緊張
・恐怖感
これらが強くなるほど【症状が悪化しやすい】特徴があります。
そのため病院では、抗うつ薬・抗不安薬を使って
【不安・緊張を落ち着かせて症状を軽減する】
という対処療法が一般的です。
しかし…
症状が続く → 不安が増える → 緊張が強まる → めまいが悪化
この悪循環で慢性化しやすいのがPPPDの特徴
めまいが長引くほど、
「また起きるかも…」という不安が強まり、その不安がさらに自律神経を乱し、症状を長引かせる“ループ”が起こりやすくなります。
実はPPPDは【更年期・自律神経失調症・精神疾患】とも深く関係しています
・ホルモンバランスの変化
・自律神経の乱れ
・過度のストレス
・長期間の緊張
これらでも【ふわふわしためまい】は起きやすくなります。
耳鼻科の検査では異常なし。
けれど症状は続く…。
そんな方がPPPDと診断されるケースはとても多いです。
鍼灸はPPPDに多角的にアプローチできます
鍼灸治療はPPPDに対して、
〈身体〉だけでなく〈心〉にも働きかけられるのが大きな特徴です。
【鍼灸が得意とするPPPDへのアプローチ】
・【自律神経の調整】
→ 交感神経の過緊張をゆるめ、副交感神経を整える
・【感覚情報の再統合】
→ 目・耳・身体のバランス感覚を整える
・【首・肩・頭部の筋緊張を緩和】
→ 血流改善でふわふわ感を軽減
・【精神的ストレスの緩和】
→ 不安・緊張をやわらげ、悪循環を断つ
・【体質改善】
→ 更年期・冷え性・慢性疲労にも同時にアプローチ
これは、薬ではなかなか届かない部分です。
耳鼻科で治らない「慢性的なめまい」こそ、鍼灸が力になれます
・病院の検査では異常なし
・薬で少し良くなるが、めまいが続く
・更年期に入ってからふわふわする
・ストレスが強くなるとめまいが悪化する
・常に不安がつきまとう
こういう方は本当に多いです。
鍼灸は、身体(自律神経)× 心(不安や緊張)の両方にアプローチできるため、耳鼻科だけでは改善しにくい
【PPPDの慢性的なめまい】にとても相性が良い施術です。

